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2009年6月23日 (火)

「フランス船内局印とフランス切手のパクボー印」その(3)-3

ジョージさんお待たせしました。 今回は日本に関係が深い LIGNE N と LIGNE S について話を進めたいと思います。 第二帝政下のフランスは1858->1862年にかけてベトナムに進出しフランス領 COCHIN CHINE(コーチ シナ)と呼ばれた一帯を殖民地としたのですが、これに伴って出現したのが前前回取り上げたインドシナ航路です。 この航路が後に LIGNE N となったのですが、1869年にスエズ運河が完成し翌1870年から MARSEILLE<->HONG KONG の航路が直通で運行されるまでは、郵便物は一旦エジプトの ALEXANDORIA で陸揚げされ CAIRO 経由でSUEZまで鉄道で運ばれ、SUEZから再び海路で輸送される方法がとられていました。 下図は LIGNE N,S のおーざっぱな航路図と航路明細のリストですが参考にしてください。 これはフランスの郵便船の航路のみですが、19世紀の強大な海運国であった英国のP&O商船もほぼ同じような航路を運航しており、当時はM.M.よりはるかに多い配船をしていたようです。

Paqeast1

さて、M.M.のこのルートの船内局印の変遷について私蔵の実例を紹介しながら述べていきますが、情けないことに肝心のサージュ切手の使用例が、このルートのみならず全体でも極端に少なく僅か2、3点です。その理由はよくわかりませんが、植民地との間の航路は植民地切手が使用されたのと、東洋への航路ではフランスの横浜局が1880年に閉局となる前後同局でのサージュ切手の使用例は僅か数例に過ぎないと云われていますので、サージュ切手の配分そのものが少なかったのでしょう。 またその後の UPU の取り決め(1892)により寄港地及びその領海では船内局は閉局され、船内投函郵便にはその国の切手を使用すべきと定められたのも影響しているのかもしれません。 日本の小判、菊切手に多くこのフランス船内局印が見られる理由もここにあると思われます。 下図はこのルートで確認されている船内局印の大体の印影を記載したつもりですが、1865年頃のインドシナ航路の船の印影が判りません。 また印影が円形から八角形に変った理由や正確な時期などな全く判りませんし、同時期に両方のタイプが使用されているのが確認されています。 また何故朱印が存在するのかも残念ながら不明です。

                               Paqeast3

以下印影を確認できる使用例を私蔵の実例及び文献やオークション・カタログ等で所見されたものを紹介します。 初期の円形の消印を語るのにはどうしても欠かせない日本切手の小判や菊の使用例は、現役で日本切手に夢中だった頃には高嶺の花でついぞ入手出来なかったのですが、今回、切手名鑑に記載されている4点ばかりを参考画像として下図に載せました。 無論現在の所有者(何方かわからない)の許可は得られていないのですが、お許しをいただけるものと信じております。

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次回はLE HAVRE<->NEW YORK航路やカリブ海関連の航路にたずさわったCompagnie Générale Transatlantique の船内局印について紹介したいと思います。 お楽しみに。・・・・・・

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コメント

日本に直接かかわりのある消印だけに興味も倍増いたしました。相手国の領海や寄港地ではその国の切手を使ったとなると、フランス切手の船内印は格段に少ないでしょうね。
それにしても、寄港地で郵便が投函できるようにしてくれたのはフランスだけのような気がします。日本切手にフランス以外の船内印が押されたのは見たことありませんから。(ドイツ艦隊は例外)
フランス人のサービス精神が垣間見えるようですね。

投稿: ジョージ | 2009年6月23日 (火) 21時03分

ジョージさん、いつもコメント有難うございます。ご指摘の通りで、全く同感です。

投稿: ヒロジージ | 2009年6月23日 (火) 22時20分

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