オーラを放つ逸品・その26
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*ひとの欲望には限りがない・・ なーんてまた呟いてみたくなるお題です・・
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今週もまた一声足りない「逸品?」だと嘆いてみせるジョージさんです。 時代もぐっとさがった昭和の二二六事件のような大事件の一報でも欲しかったのでしょうか?・・・・・・
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[ 以下、週末恒例のジョージさんの投稿記事です ]
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オーラを放つ逸品
旅の旅情に最も似つかわしくない差出人
データ:新小判4銭貼 丸一印鉄道郵便東京前橋間29.3.11上りニ便→大宮郷
日付印の中で最も旅情を思い起こすものといえば何と言っても鉄道郵便でしょう。 車窓に映る景色の変化を楽しみながら筆をしたため、名も知らぬ駅のポストに投函する。 さながら映画のワンシーンのような情景です。しかしながら実際にこのように旅先で投函された鉄道郵便印は稀なような気がします。 鉄道郵便は家や会社の中で書かれ、汽車に乗るついでに、たまたま駅のポストに投函されたものか、建物から最寄のポストが駅にあって生活の一部としていつも利用している例がほとんどなのでしょう。 ・・・私は以前から新小判4銭を代表する使用例を捜し求めてきました。 第一候補は野戦局の重量便、第二候補は在外国局しかも珍局の重量便でした。 求めるエンタへの志は高いのですが、なかなか見合ったものは出てきませんでした。 そんな折に、ヤフオクでこのエンタを見かけました。
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鉄道郵便の重量便はそこそこ見かける組み合わせでしたが、出品タイトルの隣に『第一師団司令部差出』と書かれていたのに興味を惹かれました。 司令部といえば軍の中枢機関です。 信書であれ葉書であれ、しかるべき郵便局から差し出すのが通例のはずです。 当時の軍隊の威光は、それはもう絶対的なものであったようです。 それを証明する資料こそありませんが、たぶん差し出された郵便物は、普通便であっても特別便の扱いをされていたように思います。 万が一にも受取先に届かないような事態になればどのようなお咎めを受けるか分かったものではありませんから。 ・・・そのような目で出品物を見ますと、確かに印は掠れもブレもなくしっかりと押されています。 私は迷うことなくカタログ値とは全くかけ離れた値段で入札しました。 落札価格も然るべき値段まで競り上がったことは言うまでもありませんでした。 届いたエンタには中身の一部が入っていました。 個人宛のもので 『別紙の御沙汰書を送付したので受領票を速やかに送付(返送)するように』 との付箋がありました。 軍所属の文官が差し出したものだと思われます。 付箋の日付は3月6日ですから、5日間も手紙を出し忘れていたのでしょう。 第一師団は東京の警護を主任務としており、司令部は東京にあったはずです。 なのに、上りの便(東京行)に投函されたということは、用事の帰りに手紙のことを思い出し、駅のポストに投函したものに違いありません。 それにしても、このような最もお堅い公文書が最も物見遊山的な消印で送られたことには苦笑を禁じ得ません。 尤もおもてに 『大至急』 の文字が入って、内容が何らかの事件に関わるものであったなら、鉄道郵便で急ぎ送るにふさわしい珠玉のエンタとなったでしょうに。 う~ん、やっぱり至高のエンタというのは簡単に拾えるものではないようです。 このエンタを手にして一句。 『珍しさも 中くらいなり おらが春』
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