フランス切手新聞関係印(JOURNAUX)

2009年5月11日 (月)

フランス切手 JOURNAUX [新聞関係印] (1)

さてジョージさんお待たせしましたが、いよいよ興味深い JOURNAUX [新聞関係印] の紹介に入りたいと思います。 前回までの 特殊日付抹消印「その他」のシリーズとは別にした理由は、このジャンルに入る私蔵の実例が高評価でありながらもそこそこにあり、前の持ち主がもっとも愛着を持っていた分野だからです。 このシリーズの後に紹介予定の IMPRIMES [印刷物印] と共に珍重される朱印がある賑やかで魅力あるシリーズです。

切手上に見られる JOURNAUX [新聞関係印] は大別して(1)新聞活字が直接印刷されているもの ( TYPOGRAPHIQUE ANNULATION ) と、(2)日付抹消印で JOURNAUX の字が入ったもの ( いわゆる CACHETS J ) とがあります。 フランスでは1800年代以前から新聞の発行に対して課税がなされており、切手が発行されてからは新聞一部当りの印税に相当する額面の切手をあらかじめ原紙に貼ってから記事の印刷をして発売されたのです。 下図は2006年の[CERES] カタログ()に関する記述の一部ですが、ナポレオン無目打の低額面切手の貼られた1860年代のエンタイアが残されており非常に高価な評価が付けられています。

                 Typo1_2

また、下図に紹介するような新聞用専門の大型の切手(収入印紙?)が1868(無目打)1869年(有目打)が発行されました。 これ等(2cと5cの二額面)は郵税と印税との両方を兼ねており状況による幾通りかの使用例が残されています。 無論新聞印刷前に原紙に貼られて使われているのは前例のナポレオン切手の場合と同じであり、それ等と普通切手との混貼りの例(郵税分が普通切手で通常の日付抹消印を使用)もあります。 1870月に新聞税が廃止されてからは使用されなくなったようです。

                             Typo2

下記に1870年代以降の新聞配送の郵便料金表を記載しますが、新聞の種類や配達区域によって若干の違いが見られます。 またその後に私蔵の実例(1)( TYPOGRAPHIQUE ANNULATION )を幾つか紹介します。

     Typo3_2

                                Typo4

           Typo5

                     Typo6

下図は2006年の[CERES] カタログ()に関する評価表です。

               Typo7

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年5月13日 (水)

フランス切手 JOURNAUX [新聞関係印] (2)

今日は前回に続き JOURNAUX [新聞関係印] の大別した後半の(2)日付抹消印で JOURNAUX の字が入ったもの ( いわゆる CACHETS J ) に関する実例を紹介したいと思います。 

1876年4月に切手抹消に日付印が採用される以前からパリ市内では新聞送達にこの CACHETS J の特殊印が使用されていてサージュ以前の切手の低額面に使用例が残っています。 この印は下図にあるように内側の円が中心から上部の方へずれている変形の二重丸印でほとんどが朱印です。 

                            J1_5

やがて、サージュ切手が発行されるようになって暫くの間1876>1878年はこの朱印がパリ市内で使用されましたが1879年以降になると黒印に変わっています。 下記にその朱印と黒印の私蔵の実例を載せますが、朱印の方はかなり貴重な存在です。 また黒印の方は高額面の切手はなかなかの希少例です。 一フランの額面はどの位の部数を送付したのか良く判りませんが、詳細が知りたいものです。

             J2_3

        J3_4

このシリーズの次回はJOURNAUX [新聞関係印] (3)の地方都市の使用例について紹介します。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2009年5月19日 (火)

フランス切手 JOURNAUX [新聞関係印] (3)

今日は前回に続き このシリーズの最終 JOURNAUX [新聞関係印] 地方都市の使用例について述べます。 ブログ開始当初の頃、Armond MATHIEUのカタログ1976年発行)についての記事で下図にある・日付抹消印で JOURNAUX の字が入ったもの ( いわゆる CACHETS J )がある事をご記憶だと思います。 

これ等地方都市の JOURNAUX [新聞関係印] は、パリ市内で使用された抹消印と違ってはるかに希少です。

            Jlocal1

以下に私蔵の実例を何点か紹介しますが、その評価についての記述がある各都市ページから抜粋した JOURNAUX 印の欄を集めた表もご覧ください。 この表からも判るように * 印の位置やPPの位置、その後にある番号の違い(支局番号?) 等による希少性が評価に反映されています。 これ等資料についてはジョージさんの手元に既に文献の写しがあるのでご存知だと思いますが、他の読者の参考の為引用することにしました。

                 Jlocal2

                Jlocal3_2

                     Jlocal5

下図はサージュ・シリーズ以降の切手上の印影を紹介していますが、上段にある MOUCHON 15c 切手上の 「CHARLEVILLE」 の印は上表にもある通り大変希少なものです。

          Jlocal4

更に、下記に記載するのは、地方都市 BORDEAUX の LOCAL局の超希少印の印影です。 恐らくサージュ切手上の JOURNAUX 印の評価では最高の部類に入ると思います。

                            Jlocal6

最後に、ずーと以前にジョージさんのお手元に渡っている JOURNAUX [新聞関係印] の押されたサージュ切手の単片の印影も読者の参考に紹介しておきます。

                                 Jlocal7

| | コメント (2) | トラックバック (0)